棟瓦積み直し工事の種類や施工手順は?乾式工法・湿式工法の違いを紹介

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棟瓦積み直し工事の種類や施工手順は?乾式工法・湿式工法の違いを紹介

2026/02/23

目次

    棟瓦(むねがわら)の積み直し工事は、瓦屋根の一番上にある棟瓦がずれたり、
    不具合が起きた時に行うものです。

    そして、この施工には乾式工法や湿式工法の2タイプがあり、和瓦・洋瓦の種類でも
    積み方が変わるのが特徴。

    今回の記事では、そんな棟瓦積み直し工事での各工法の違いについてお伝えします。
    瓦屋根のお住まいの方は参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください!

    乾式工法とは?

    棟瓦の積み直し工事における工法の一つ、
    乾式工法は漆喰や葺き土など水分を含む素材を扱わない工法です。

    土台となる部分を下地用の樹脂や木材、固定用の金具で作成し、
    面戸シートを防水面の対策として施工していきます。
    そして、芯材には固定した冠瓦を使用します。

    乾式工法の手順・流れ

    ①元からある棟瓦を一旦解体
    ②芯材や補強目的の金具の設置
    ③乾式用の面戸を組み合わせる
    ④棟瓦を新たに積み直していく
    ⑤芯材に対して丸瓦をビス止めし、ズレないようにする

    乾式工法のメリット

    乾式工法は、重さのある湿式工法と比べて軽い仕上がりになりやすいのがメリットです。
    この特性は耐震性の向上・地震への備えにも繋がるため、同工法が採用されるケースも増えてきています。

    湿式工法とは?

    湿式工法は、南蛮漆喰や葺き土といった水分のある泥・粘土の建材を用いて
    高く積み上げる施工方法です。

    和風建築の伝統的なタイプとして知られている"大まわし工法"、
    ビスや釘により下地芯材の設置を強固にし、仕上げに丸瓦・三角瓦を
    一本で積み上げる"冠瓦一本伏せ工法"などがあります。

    湿式工法の手順・流れ

    ①元からある棟瓦を一旦解体
    ②新たに銅線を用いて鬼瓦を強固に設置
    ③南蛮漆喰の詰め作業
    ④再度、冠瓦やのし瓦を並べ積んでいく
    ⑤銅線を使い瓦の設置個所を固定(緊結線)

    湿式工法の画像1

    湿式工法のメリット

    湿式工法を行うメリットとしては、漆喰および和風建築特有の風合い(素材感)や
    伝統的な雰囲気を演出しやすい点が挙げられます。

    湿式工法の注意点

    ただし、以下のような注意点も存在します。

    • 漆喰や葺き土などが下地となっているため、それらの経年劣化が進むと固定している力が落ちる
    • 固定している銅線(緊結線)も数十年で不具合や劣化、切断、ゆがみのリスクが発生する

      上記のような状況を招かないためにも、湿式工法でも定期的なメンテナンスが必要です。

    ガイドライン工法について

    他にもガイドライン工法という施工方法が存在します。
    同工法は1994年に発生した大型地震、阪神大震災をきっかけに生まれた工法です。

    地震発生当時、屋根材や住宅が落ちたり壊れたりしたことから考案されました。
    台風や強風、地震による被害を防ぐ施工基準として、2001年に定められています。

    法律改正により全瓦固定が義務化

    さらに2022年にはガイドライン工法が関係する法律が改正され、全瓦の固定が義務付けられています。
    棟瓦においても例外ではなく、内部には金物を使って設置するほか、
    芯材をビス・冠瓦で位置を固め、緊結線を使って"のし瓦"を結ばなくてはいけません。

    対象となるのは増改築や新築

    ただし、この定めは増改築や新築など新規の施工が対象です。
    元から存在する瓦屋根に対し、リフォームとして積み直し工事を行う場合は、
    ガイドライン工法と昔ながらの旧工法を自由に選択することが可能です。

    なお、ガイドライン工法は災害時のリスクを軽減しやすい反面、コストが掛かりやすい傾向もあります。

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    本記事では棟瓦の積み直し工事における乾式工法や湿式工法、そしてガイドライン工法について
    解説いたしました。

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